指定された3地区の内、2地区で実際に防犯カメラの設置が決定し、弊社は北岡地区での導入にお役に立たせていただきました。
北岡地区は、藤井寺市最大の駅である近鉄南大阪線 藤井寺駅の北側にある地区です。
メイン道路は車がなんとか交差できるほどの幅で南北に何本か走っているのですが、北側の地区から通勤・通学などで駅を利用する人や自転車、また通勤時は車の通行も多いです。
地区の役員の方にお聞きすると、上記のような状況ですので交通事故が多かったり、藤井寺市では少ない方に入るとのことですが「ひったくり」や「空き巣」が発生しているとのことでした。
せっかく防犯モデル地区に指定されたので、地区への防犯カメラ導入を積極的に検討を始めたようです。
一番の懸念は、防犯カメラから録画装置までの配線をどうするかということです。
関西電力は電柱への防犯カメラの設置を許可してもらえますが、それ以外の録画装置などの設置は許可してもらえません。
また、NTTでは電柱への防犯カメラ設置さえも許可してもらえないんです。
ですので、例え、関西電力の電柱に防犯カメラを設置することができたとしても、録画装置をどこに置くのか。
防犯カメラを設置した電柱のすぐ傍の家にご協力いただいて、家の中に置かせてもらうのか。
または、地区会館に録画装置などを設置したとして、防犯カメラから地区会館までの配線をどうするのかが問題になってきます。
関西電力やNTTの電柱を利用して配線することは可能ですが、申請して許可が出るまでに関西電力で約1ヶ月、NTTでは約3ヶ月かかるとの事でしたし、許可に対してあまり積極的ではありません。


それならと、ポールを新たに建柱し、電力を供給してもらい、防犯カメラとキャビネットを設置。
そのキャビネットの中に、録画装置など必要機器を入れることにしました。
そうすれば、関西電力やNTTへの電柱使用許可を申請しなくていいですので。
ただし、ポールの建柱に対する市役所、建柱工事での道路使用許可に対し警察署への申請と、ポールへの電力供給の申請は必要ですので、ご注意!
最近の録画装置は「デジタルレコーダ」と言われるもので、パソコンでも使用されているハードディスクを記憶媒体として搭載されたものが主流となっています。
ずっと録画していってハードディスクの容量がいっぱいになると、古いものから消しながら録画していきます。
「デジタルレコーダ」を屋内に設置する分にはあまり気にする必要がないのですが、屋外に設置する時には雨に濡れないようにすることは当たり前ですが、もっと考えないといけないことがあるんです。
それは、なんだと思います?
「温度」なんです!
記録媒体であるハードディスクは熱にとっても弱いんです。
ですので、屋外への設置には必ず熱対策をしなければいけないんです!
思い出してください。真夏の炎天下、外に駐車している車に乗り込んだ時の、あの熱気!
50度とか60度とか言われていますよね。
あの状態にデジタルレコーダを置くようなものです。



デジタルレコーダに合わせてキャビネットをコンパクトにすると、中がギュウギュウになっては熱が逃げにくくなります。
ですから、かなりゆとりをもって収納できるサイズとなりました。
ですが、デジタルレコーダが大きくては、それに伴ってキャビネットもかなり大きくなりますので、通常の約半分のサイズのを選びました。
そうすれば、キャビネット内のスペースに余裕を持たせても、それほど大きくなりません。


そして、基本的に面が二重構造になっているキャビネットを選びました。
それは二重構造のおかげで日陰ができ、内部に直接熱が侵入するのを和らげるからです。

また、側面に換気口を2つ、排気口を2つ設け、排気口側には電動ファンを取り付けて強制的に空気を出すことによって、空気の流れを作ることができ、熱が滞留するのを防ぎます。
デジタルレコーダを屋外に設置したキャビネットに収納することには、配線の問題以外のことも解決してくれます。
それは、地区住民の方の理解を得やすくなるということなんです!
例えば、電柱に防犯カメラを設置して、電柱の傍の家に録画装置を置かせてもらうとします。
そうしますと、「その家の人が録画装置を再生して、生活を監視されるのではないか」と懸念される方がいると思います。
もちろん、そのような運用をする場合には、録画装置を鍵のかかるスチール製などのボックスに入れておく必要があります。
そして、映像を観る場合にはどのような手続きが必要か、誰が立ち会うのか、またボックスの鍵は誰が保管するのか。
またデジタルレコーダではパスワードを設定して、そのパスワードがないと操作できないようにできますので、誰がパスワードを知っているのかなどの規程を定めておいた方がいいです。
その規程を地区住民に公表することによって、防犯カメラ設置への理解が得れると思います。
少し横道にそれましたが、今回ポールに設置したキャビネットの中に録画装置を収納しましたが、モニターは設置しませんでした。

普段は月に1度くらいの頻度で、地区の役員の方がキャビネットにモニターを持って行き、中のデジタルレコーダにつないで、きちんと映像が録画されているのかをランダムに確認するだけです。
有事の際には警察署が映像を確認します。
ですので、地区住民の方に了承していただけたと思います。
藤井寺市 北岡地区では、あちこちに防犯を呼びかける手作りポスターを掲げられており、ちょっと歩くだけで防犯意識が高い地区だとわかりました。
その土壌がある上に、導入に向けて地区長を中心に役員の方が一致団結していらっしゃいましたので、スムーズな打ち合わせ・設置工事ができました。

そして、今回の防犯カメラ設置に対し、藤井寺市の指導で「防犯カメラ設置」の看板を製作して、防犯カメラを設置した辺りや地区の主な箇所に設置されました。
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