高齢者施設 建物共用部や居室のサッシ窓を電気錠にすることで危険回避・非常時の避難路確保に!

大阪府堺市のある特別養護老人ホーム様に設置させて頂きました、建物のユニット共用部・居室のサッシ窓の引戸用採風電気錠についてお話いたします。

 

建物外見2.jpg

 

理事長さんが「今後、施設で認知症の方が建物から出てしまうかも知れない」と、対策を探しておられ、弊社のホームページをご覧になりお問合せ頂いたのが、ご縁を頂いたキッカケでした。

 

後日、建物の出入口で検知するシステムの資料を持って伺いました。

 

理事長さんや施設長さんからお話をお聞きしたり、建物を確認させて頂きますと、資料のシステムはご要望に合っていないことが分かりました。

 

 

 

理由は3つ!

 

まず、9名で生活されるユニットが3つあり、ユニットの出入口である引き戸は暗証番号で開く電気錠となっていましたので、そこから出ることは困難である。

 

2つ目は、各居室のサッシ窓のクレセントがキー付きでしたので、万が一火災の時にはキーが施錠状態だと、クレセントを外せずバルコニーを出ての避難が出来ない。

 

居室サッシ キー付きクレセント.jpg

居室サッシ窓のキー付きクレセント(黒っぽいところがキーの差し込み穴)

 

3つ目は、サッシ窓のクレセントのキーが解錠状態だと、いつでも外のバルコニーに出ることができます。

 

2階のバルコニーから敷地の外に出ようとすると階段を下りる必要があり、そこに徘徊検知の受信器を設置することになります。

 

そうしますと、受信器が反応して職員が駆け付ける頃には階段を下りている可能性が高く、対象となる方が転落する危険性があります。

 

ましてや、1階は外に出るとフェンス等の仕切りが無く、すぐに駐車場ですので、どこに受信器を設置するのかが難しいです。

 

 

 

そこで、居室のサッシ窓に引戸用採風電気錠の設置をご提案いたしました。

 

後日、ミニチュアのサッシ窓に電気錠を設置した模型もご覧頂き、運用のことなどをご確認頂きました。

 

その後は、話がトントン拍子に進んでご注文頂いた次第です。

 

 

 

この引戸用採風電気錠は、

 

・窓の施錠解錠は、2タイプから選べます。

 

3モードタイプは、「全開(解錠)」・「採風(13cm解錠)」・「全閉(0cm解錠)」を制御盤にて窓ごとに設定できます。

 

2モードタイプは、「全開(解錠)」・「全閉(0cm解錠)」を制御盤にて窓ごとに設定できます。

 

・自動火災報知設備(※)が報知時に、電気錠の制御盤が連動して、遠隔操作にて全ての電気錠を一斉解錠します(全開(解錠)モードとなります)ので、非常時の避難路が確保できます。

 

※感知器を用いて火災により発生する熱や煙を自動的に検知し、受信機、音響装置(ベル)を鳴動させて建物内に報知することにより、避難と初期消火活動を促す設備 (ウィキペディアより)


・地震の震度5強程度で、制御盤内の地震感知器が働き、一斉解錠されます。(全開(解錠)モードとなります)

 

 

 

居室 サッシ電気錠施工後.jpg

居室サッシ窓への引戸用採風電気錠の施工後

 

施工部分拡大.jpg

施工後 拡大写真

 

 

 

居室でオムツ交換された際、匂いが籠らないように使用済みオムツをバルコニーに出すようにしているとのこと。

 

バルコニーは仕切りが無く一つながりとなっているため、纏めてオムツを集めているようです。

 

ですので、外に出てしまう恐れがある方の居室のサッシ窓は、普段「採風(13cm解錠)」モードに設定。


13cm開けることができれば、畳んだ使用済みオムツをバルコニーに出せます。


もちろん、採風ができます。


しかも、人は出られません。


このオムツ交換時の運用を変えることなく、人が出られないくらい開けれることで採風ができ、しかも火災時は全開できる点が、ご採用頂いたポイントだと思います。


今は外に出てしまう恐れが無い方の窓は、「全開(解錠)」モードにしてクレセントを掛けています。


これは電気錠を施工する前と同じ状態です。




1階事務室 電気錠制御盤施工後.jpg

1階事務室内に設置した制御盤 (左下は自動火災報知設備)


共用部 施工後.jpg

ユニット共用部のサッシ窓3箇所への2モードタイプ施工後 


共用部 施工後拡大.jpg

ユニット共用部サッシ窓への施工後 拡大


共用部 電気錠・3キースイッチ施工後.jpg

共用部サッシ窓と壁への3キースイッチ施工後


通常、電気錠を施工した窓は、1階事務室に設置してある制御盤でどのモードにするかを設定して運用します。


例えば、「全閉(0cm解錠)」モードにしていたのを「全開(解錠)」に変更する際は、事務室の制御盤に行って変更する必要があります。


共用部の窓は洗濯物を干したり、植物に水をあげたりと職員が外に出ることがあります。


そこで、近くの壁面に設置した3キースイッチで暗証番号を入力することで手元解錠操作ができるようにしました。


共用部 施工後3キースイッチ拡大.jpg

共用部壁への3キースイッチ施工後


一つご注意頂きたいのは、窓が自動で開くのでなく、あくまでも手動ということ。




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