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既存で設置されている、アイホンやケアコムなどのナースコールシステムを活用して離床センサーを使用する場合、下図にありますような「ケーブルタイプ」と「コードレスタイプ」があります。
テクノスジャパンの 「ケーブルタイプ」
「ケーブルタイプ」とは、センサーパッドからナースコール接続ケーブル(テクノスジャパンでは「中継ボックス」の名称)を経由し、ベッド付近の壁にあるナースコール子機差込口(コンセント)までがケーブルで繋がっているものです。
ベッドの移動時にキャスターでケーブルを踏んでしまったり、引っ掛けたままベッドを移動させてしまったりして、断線などの故障が発生して、修理のご依頼があります。
代わりに設置できる離床センサーの予備在庫があればいいのですが、そんなゆとりのある運用をされている病院や高齢者施設は少ないと思います。
ということは、修理期間中、離床センサー導入前のように、十分に目配りする必要があります。
テクノスジャパンの 「コードレスタイプ」
「ケーブルタイプ」に比べて断線故障が少なく、またベッドの移動やシーツ交換が容易に出来るように、「コードレスタイプ」をラインナップされているメーカーが増えてきました。
「コードレスタイプ」を、病院や施設の現場でデモンストレーションさせて頂いたり、テストご利用を頂きますと、“故障が少なくなりそう”というイメージと“使い勝手の良さ”で、スタッフの皆様から大変好評を得ています。
「ケーブルタイプ」をご購入されていましたお客様が、「コードレスタイプ」の発売以後の追加購入は全て「コードレスタイプ」になっていることがあります。
実際、修理のご依頼が少なくなりました。
さて、ここでは「コードレスタイプ」の代表的なものとして、テクノスジャパン製とエクセルエンジニアリング製をご紹介します。
「ケーブルタイプ」か「コードレスタイプ」にされるかお悩みのあなた、
あるいは、「コードレスタイプ」で検討しようと思っているけど、判断材料がわからないとお悩みのあなたの、
参考になりましたら幸いです。
まずは、テクノスジャパンの製品についてお話します。
無線送信器がセンサーパッドに埋め込まれているため、見た目がセンサーパッドだけでスッキリしていますし、送信器への浸水による故障の可能性が低いです。
ただし、防水仕様ではありませんので、ご注意を!
センサーパッドに内蔵されている無線送信器の電池寿命は、1日5回作動して約3年とのこと。
従来品は、電池交換の際にはメーカーに送って、センサーパッドを開封して行なう必要があるために、電池代以外に作業費用などが発生していました。
いくら断線などの故障が減るとは言っても、無線送信器の電池を約3年ごとにメーカーへ送って交換してもらう必要があることは、私の中で引っ掛かっていました。
しかし、2013年10月下旬発売分より、お客様の方で電池の交換ができるように仕様が変わったんです!
これは私が望んでいたことでしたので、嬉しかったです。
なぜなら、コードレスセンサーの無線送信器の電池寿命が約3年とはいえ、電池容量が無くなって交換のためにメーカーに送っている期間、予備の離床センサーをお持ちじゃなかったら、設置されていた方のベッドに無い訳です。
送付の往復だけでも2日はかかりますから、実際はそれ以上の日数となります。
あなたは、とても不安な気持ちで勤務しなければなりませんよね?!
また、巡回を通常より多くしなければなりませんよね!
この仕様変更で、メーカーに送ることなく、あなたの手で電池交換ができるようになりました。
ですので、転倒・転落の危険がある方のベッドから、離床センサーを外さなくて済むようになったのです!
離床センサーのセンサーパッドはベッドのマットレスや周辺の床などに敷きますので、内部に水分が入らないようにしなければなりません。
従来品は、内蔵される送信器に水分が入らないよう処理を施していました。
電池交換時にはその処理を解いて、交換後再度施すことが必要だったために、お客様の方で交換が出来なかった様なんです。
コードレスセンサー送信器の電池交換手順を掲載しておきますね。
どのように電池交換するのかがイメージできると、導入しやすいですよね!
テクノスジャパン コードレスタイプ センサーパッド内蔵送信器 電池交換手順
①センサーパッドの送信器ポケットのシールを開きます
※シールは粘着性が弱くなった際には、シールだけ購入することができます。
②ポケットから送信器を引き出します
③送信器の電池フタを開けて、電池を取り出します
④新しい電池を送信器に入れて、電池フタを閉じます
※電池は、市販品のボタン電池CR2032 1個を使用します。
⑤送信器をポケット内に収納し、シールを元通りに閉じます
「私にも簡単にできそう!」と思ったんじゃないですか?
また、マットセンサーからの報知信号を受信する無線受信器も、ナースコール接続ケーブル(テクノスジャパンでは「中継ボックス」といいます)と一体型となった「無線中継ボックス」となっておりますので、こちらも見た目がスッキリ!
また、上の写真では分かりずらいのですが、真ん中に「一時停止ボタン」があるんです。
テクノスジャパン コードレスタイプ 運用イメージイラスト
どんな場面で使うのかと言いますと、
上の運用イメージイラストのように、ベッド横の床に敷くマットセンサータイプの離床センサーを敷いている場合、スタッフがおむつ交換などをする際にマットセンサーを踏んで、ナースコールしてしまいます。
かといって、一旦電源を切って、ベッドから離れる際に再び電源を入れるのでは忘れてしまうことがあります。
それこそ“人為的ミス”となってしまい、肝心な時にセンサーが働きません。
転倒・転落対策にせっかく離床センサーを導入されたのに、残念でなりません。
そこで、この「一時停止ボタン」の機能が活躍してくれるのです。
対象の方のベッドでおむつ交換などを行う際にボタンを押すことで、そこから約5分間センサーの作動を停止します。
マットセンサーを踏んでも無線中継ボックスまでは検知信号が送られますが、そこから既存のナースコールシステムには送らないんです。
約5分が経過した後に、マットセンサーを踏んだらナースコールされるよう自動復旧します。
これで、電源ONをし忘れなくて済みます。
5分以上滞在しそうな場合は、「一時停止ボタン」を5分以内に再度押しますと、そこからまた5分間ナースコールシステムに報知しません。
エクセルエンジニアリングも、2014年秋より無線受信機とナースコール接続ボックスが一体となった、「無線分岐ボックス」が発売され、テクノスジャパン製と同様の機能を備えております。
エクセルエンジニアリング 無線分岐ボックス
こちらも、「一時停止ボタン」を有しています。
ボタンを押した際の停止時間は、こちらは約3分。
エクセルエンジニアリング コードレスベッドセンサー 設置イメージ
エクセルエンジニアリング コードレスベッドセンサー・無線ミニ送信機
エクセルエンジニアリング コードレスフロアセンサー・無線ミニ送信機
こちらのもセンサーパッドにポケットがあり、中に入っている無線送信機はポケット開口部をシートで密封されています。
ただし、フロアセンサータイプ、ベッドセンサータイプ以外の機種は、送信機が外付けになっているのもありますので、ご検討の際はご確認ください。
電池交換も簡単にできますので、電池代のみでOK!
市販品のボタン電池CR2032 1個を使用します。
電池の持ちは、テクノスジャパンの約3年に比べて、約1年。
コードレスタイプを導入されたら、ご担当者に指導頂きたいことが2点あります。
1つ目は、送信機の電池交換のタイミングについて。
両メーカーとも、受信側はコンセントより電源を確保します。
しかし、送信機は電池で動作しますので、「電池寿命が近づいてきたら、何かで知らせてくれるの?」って、気になりますよね?
電池寿命がきてしまったら、対象となる方が起き上がったり、立ち上がろうとなさってもセンサーは気づけません。
無線送信器の電池が消耗してくると、
テクノスジャパンでは無線中継ボックスにて赤ランプが点滅し、アラーム音が鳴ってお知らせします。
エクセルエンジニアリングでも無線分岐ボックスにてランプが点滅します。
ただし、ナースコールシステムの親機や連動したPHSではわかりませんので、お部屋に行かれた際にたまにランプが点滅していないかを確認頂く必要があります。
2つ目は、床に敷くフロアセンサータイプについて。
ベッド横などの床に設置するフロアセンサータイプは、センサーマットが2つ折りや3つ折りができるようになっていることが多いです。
そのセンサーマットは、畳んだ状態から床に置いて広げる際はゆっくり広げてください。
無線送信機がセンサーマットの角に収納されておりますので、勢いよく広げると遠心力で強い衝撃が加わり、故障の原因になることがあります。
また、無線送信機にベッドのキャスターが乗るなど局所的に重量が加わるのも、故障の原因になりえます。
無線送信機を新品交換ということもありますので、くれぐれもご注意を!
両社のコードレスタイプでは、決定的違いが3つあります。
1つ目は、フロアセンサータイプのサイズラインナップ
フロアセンサータイプのセンサーマットにつきましては、エクセルエンジニアリングのコードレスタイプはMサイズ(600×900mm)しかラインナップしていません。
テクノスジャパンでは、標準サイズが500X1200mm。
他に、500×800mm・600×900mm・500×1500mmの3サイズあります。
あなたの病院・施設では、どのサイズが適切だとお考えでしょうか?
2つ目は、ベッドセンサータイプの「遅延機能」について
ベッドセンサータイプの「ケーブルタイプ」に有していることが多い機能に、「遅延機能」があります。
センサーパッドから体が離れて報知するまでの時間を選択して、寝返りなどによる不要なコールを軽減させる機能なんです。
エクセルエンジニアリングのは、0・1・2・4秒から選択。
例えば、2秒と設定すれば、センサーパッドから体が離れても2秒以内に戻れば、ナースコールされません。
対象の方によって不要なコールを減らしてくれますので、できればあってほしい機能なんですよね。
テクノスジャパンのケーブルタイプのベッドセンサータイプにも「遅延機能」が付いているのですが、コードレスタイプではこの機能がなくて、1秒の固定になっています。
しかし、エクセルエンジニアリングのは「コードレスタイプ」でも「遅延機能」があって、送信機側で0・1・2・4秒から選択できます。
3つ目は、消耗品であるセンサーパッドの交換について
一部のメーカーで長持ちするベッドセンサータイプのセンサーパッドが出ておりますが、まだまだ一般的には消耗品扱いと思っておいて下さい。
その際、エクセルエンジニアリングのは、センサーパッドと無線送信機をミニジャックで接続していますので、センサーパッド交換の際は無線送信機を外して、新しいコードレスタイプ用のセンサーパッドに差し替えればそのまま使えます。
しかし、テクノスジャパンのはセンサーパッドを交換となった場合、無線送信機がまだ使えても、構造上一緒に新品交換しなければなりません。
価格も気になるところだと思います。
一般的に、コードレスタイプの離床センサーは、ケーブルタイプより大幅に価格が高くなります。
テクノスジャパンのベッドセンサータイプを例に上げますと、ケーブルタイプが税別定価で68,000円。
コードレスタイプは、同じく税別定価で98,000円となっています。
ところが、エクセルエンジニアリングのベッドセンサータイプでは、このことが当てはまらないんです。
「コードレスベッドセンサー(サイズ:390×850mm、センサーパッドのポケットに無線送信機を内蔵)」と、無線受信機を内蔵したナースコール接続ボックス「無線分岐ボックス」で構成する、「見張り番Ⅱ NCセット」では、税別定価が65,000円!
センサーパッドサイズ(390×767mm)の「ケーブルタイプ」は 、税別定価が61,000円ですから、エクセルエンジニアリングのベッドセンサータイプの離床センサーでは、定価ベースで4,000円しか変わりませんのでコードレスタイプがお買い得! になるんです。
最後に、「コードレスタイプ」の選び方のポイントをご紹介しておきます。
・無線送信機がセンサーパッドに内蔵されている、あるいは内蔵できるようになっていて、防水仕様でなくても水分が浸入しにくいようになっている
・無線送信機の電池交換時期をランプの点滅などで知らせてくれる
・無線送信機の電池交換がお客様にてできる
・無線送信機・受信機がメーカーにて修理ができる
4つ目に関しましては、メーカーによっては自社品でなくて外部メーカーの既製品を流用していることがあります。
その場合、故障したら修理ではなくて新品交換になってしまいます。
ですので、購入される際は新品交換の価格も把握しておいてください。
「コードレス式」の特長をお分りいただけましたか?
「導入するなら、絶対「コードレス式」がいい!」 そう思われたの方が多いのではないでしょうか?
担当:松井 毅(たけし)
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定休日:土日祝祭日
大阪府大阪市の株式会社ディプスです。
大阪・奈良・兵庫(南東部)・京都(南部)を中心に、高齢者施設・病院などにベッド周りでの転倒予防・転落予防に役立つ離床センサーや、認知症の方が徘徊で建物外に出られようとするのを検知する徘徊検知システム(徘徊センサ)を始めとする機器の販売・設置をしております。
また、高齢者施設・病院内での監視カメラシステム・防犯設備の設置、自治会・駐車場などへの街頭防犯カメラシステムの設置工事をしております。
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